戦後

「民衆」像の系譜

3月1日のエントリーで述べた六十年前後の「農村」像の出現について、幾つかの追加点を備忘として。1、三十年代から戦争直後の時期に存在した「民衆」に関する知的言説としては、いうまでもなく、柳田國男を中心とした膨大な民俗学の体系がある。しかし、マ…

役割語、農民文学、サブカルチャー

同僚のI先生が教えてくれた、というか、妻が聞いてきたことの又聞きなのだが、言語学には「役割語」という考え方があるらしい。つまり「〜だわ」とか「〜かしら」のような、特定の意味は持たないが、性的・社会的なポジションを表示するための言葉のことだ。…