[雑]弛緩状態
床屋、本屋、ミスドと地元をだらだらと回遊して過ごす。論文を書きに帰って来たというのに、日本にいると気が緩んでしまっていけない。ひとつには、情報量が多いということもある。言葉の問題もあって、中国で過ごしているとさまざまな違和感や驚きを感じるが、それらは結局ほとんど言語化も意識化もされずにすんでしまう。日本だと逆に、広告やら何やらが全部意味を持った情報として飛びこんでしまう。それに同じヤフーニュースを見ていても、秋田の児童殺害など、中国じゃ何の興味もなかったのに、日本で見ると、妙に生々しく目に粘り着く。ニュースのバリューなんていい加減なものですよ。いる場所一つで全然違って見えちゃうんだから。だって、ほんというとテポドンだってどうでもよかったもんね。第一絶対本土に落ちるわけないじゃないですか。そんなことしたらトマホーク何百発撃ち込まれて、サダムの二の舞になることくらい、金ちゃんだってわかってますって。だから隅田川の花火みたいなもんだと思ってのほほんとしてればいいのよ。なんていえちゃうのはやっぱり国外にいたから? ああ、おれってほんとに非国民!
そういうわけで、論文と関係ない本を何冊か買い込む。田舎の本屋だからこの程度で済んだものの、都心の大書店にいくとブレーキがきかなくなるに違いない。
高原基彰『不安型ナショナリズムの時代』
柄谷行人『世界共和国へ』
堀川弘通『評伝黒澤明
三浦展下流社会
山内志朗ライプニッツ
あと、佐藤優の『自滅する帝国』というのもおもしろうそうだったな。どうするか思案中。