広州の車窓から

shiku2006-03-18

今日は、大学主宰の外国人教師向け日帰り旅行。広州市のはずれにある宝墨園という寺へ。寺院といっても、(中国風に)観光地化された庭園のようなもので、特に何ということもないのだけれど、それでもやはりバスの車窓から眺める路上の光景がなんとも興味深いのだった。道端のおばちゃんや古いバス、突然現れる廃墟めいた工場など。
こうした街の様子を眺めていると、何とはなしに目線といったものが考えられてしまう。庭園内部の水路を回遊している小さな遊覧船を見るともなく眺めて外へ出ると、目の前を大きな河が流れていて、土砂かなにかを積んだ殺風景な舟が過ぎてゆく。その横には、水上生活者のものらしい古びた舟もある。そこから見る風景と、自分が見ているこの風景は、どのように違うのだろうか、とぼんやり考える。