黒澤明『白痴』

なんといっていいものやらよくわからない。場外ホームランなのか、超弩級のファウルなのかも判断できない。ただ白球が宇宙空間にまで飛んで行ってしまい、自分がとりのこされたのは確かだ。やっぱドストエフスキーはでっかいなあ、というのと、いくら何でも力入り過ぎだろう、というのと、原節子凄すぎ、久我美子も凄すぎというのとが頭の中で渦を巻いている。とにかく、久しぶりにドカンときた。