2006-03-27から1日間の記事一覧

純粋理性批判2

カントは「自由」の存在可能性を論じる部分で、「現象」には二種類の原因性(因果関係)が考えられなければならないという。ひとつは、感覚界において知覚される原因性であり、もうひとつは、それが「現象」である以上想定される「物自体」による原因である…

『西鶴一代女』

溝口健二の『西鶴一代女』。最初は江戸時代にしては、妙に近代人めいた人物たちの言動に、居心地の悪さを感じていたのだけど、途中からそんなことはどうでもよくなってしまう。とくに、田中絹代が生き別れた息子がのる駕篭に遭遇する*1場面から十五分程はた…