新人会

  • 新人会世代で知的エリートの社会的自意識が変化しているということ
  • だいたい、文学者や知識人というのが、ナンバースクール→帝大というほとんど同窓会的な集団になったのはいつからだろう。大正文士も帝大出身者が多いかもしれないが、明らかに立ち位置が違うという気がする。高等遊民でも世間から離脱した特殊な一群でもなく、大衆を代表する(ゆえに自分の小ブル性に悩む)という意識が形成されたのは。
  • 当時の同人誌熱というものがどこか異様に見えるとやはり2月28日に書いたが、旧制高校-帝大ラインという特殊閉鎖的社会で、若者が文学を志向する何らかの文化構造があったということ。マルクス主義運動も、そうした構造の内部にあったということ。